心に火をつけるような仕事を

会社を作ってから、そのご報告も兼ねて、これまでの仕事でお世話になった方々にご挨拶に行くことがあるのですが、その際によく言われるのが、「こちらも元気をもらった」というありがたい言葉です。まだまだ駆け出しで何の実績もないところ恐れ多いとは思いつつ、もし本当に少しでもお話してくださった方が元気になってくださっているのであれば、まず少しはお役に立てたかな、と嬉しく思っています。

起業しようと思い当たった際に、起業してどのようなことをしたいのかを考えたのですが、その際にコアにしたいと思ったことの一つが、皆さんの心に火をつけたい、元気にしたい、という単純なことでした。それは「地域活性化は一人一人のエンパワーメント」という、HPにも書かせていただいている言葉で、いまのところ表現しています。

コンサルタントの仕事は、特定の課題の解消に向けた具体的な解決策を提示することでは?という向きもあるかもしれませんが、私はその中においても、一緒に携わる方々の心が熱くなるような、そういうアプローチを常に心がけたいと思っています。

これまでの職業経験において、私は主に政策というツールを扱ってきました。一般的には、政策というのは無機質で、ともすれば予定調和的に調整を図るような側面も多いという印象だと思いますが、自分の経験においてとても記憶に残っている仕事では、自分が行動することで、自分自身の仕事の中身はともかく、周りの方々に火をつけることはできたのかもしれない、という思いを持っています。

例えば、文科省の産学連携ファンドを担当した際には、所管独法であるJSTの皆さんと喧々諤々の議論をしながら、新しいファンディングの仕組みを作り上げていきました。あの時を振り返ると、はじめは文科省がまた無理難題を、という空気も感じていましたが、本当に役立つ仕組みとは何か、という真摯な議論を重ねるにつれて、どんどんと熱気が上がっていったと感じました。ありがたいことに、文科省出向後も、JSTの皆さまには様々な局面・政策分野で、お力をいつもお貸しいただいています。

福井県大野市で地方創生の担当をさせていただいた際に、最も力を入れて取り組んだ、地域資源である水を活用した人口減少対策「水への恩返しCarrying Water Project」もそうでした。年齢や専門、所属に関係なく、(自分も含めて)職員の方や関わってくださった内外の方々の目の輝きが徐々に高まり、力を貸してくれる方々が世界中から集まってきて、いつの間にかどんどんと大きな輪ができてくる、あの体験は本当に驚きでした。取組が一段落したいまでもその熱気はくすぶっていると感じており、何か新しいことにつなげられないかといつも思っています。

そういう、自分の中での成功体験を踏まえ、取組を通じて一緒に働く方々の心を熱くすることを、これからも大事にしたいと思っています。特に、地域活性化や人口減少対策など、課題が複雑で簡単には解法を得られないような課題だからこそ、レシピの案を提供するだけではない、人を通じたアプローチが求められていると考えます。

この夢研でのコンサルティングでは、そういう心を熱くするような企画提案、実施支援をご提供できるよう、頑張ってまいります。